こんにちは!
台湾高雄在住日本人のイッセイです。
我是住在台灣高雄的日本人一誠。
今回は、台南のホタル鑑賞ツアーに参加してきた時の様子をお伝えしたいと思います。
2018臺南楠西梅嶺賞螢季
2018年4月21日から5月6日まで行われていた、ホタルの鑑賞ツアー。
ホタル鑑賞がメインのようですが、台湾の伝統的な料理方法の控窯(コンヤオ)体験や、梅干し作り体験もあり、内容はかなり充実しています。
台南で控窯体験
▲控窯体験の集合場所
今回のイベントは台南市が企画していて、参加費は1人600元です。
ホタル鑑賞の前に、台南市楠西区にあるこちらの場所で、控窯と梅干し作りに挑戦しました。
今回控窯と梅干し作りを教えてくださるのは、台南市に委託された農家のお宅です。
わたしたちが到着して30分ほどしてからでしょうか、参加者が全員集まったところで場所を移し、いよいよ控窯体験が始まります。
▲まずはこの上にどんどん石を積み上げていきます
▲中は食べ物や石を入れるため空洞になっていました
石(土磚)を少しずつ内側にずらしながら、蓋をするように積み上げます
積み上げたら、枯れた竹を薪代わりに使い、下の空洞部を燃やしていきます
わたしたちが手伝ったのは、石積みと枯れた竹を集めてくるくらいで、あとは全て委託されたプロに方にやっていただきました。
この方のいう話では伝統的な方法を残しつつ、食べ物の型崩れや汚れがなく、参加者が食べやすいように作り方を工夫しているそうです。
ある程度燃やしたら、次は山積みにした石を外していきます。
先ほどの空洞部に食べ物を入れていきます。
食べ物を入れ終えたら、蓋と砂をかぶせて石の余熱でしばらく蒸します。
梅干し作り
食材が蒸しあがるのに時間がかかるようなので、再び場所を移して今度は梅干し作りに挑戦です。
桶の中に生の梅を入れ、塩をかけて手のひらでひたすら梅を回し続けます。
見た目は地味ですが、結構力仕事でした。
そのうち塩分を含んだ梅が柔らかくなり、透明度が出てきてマスカットのようになったらこの場でやることは終了です。
日本では塩漬けにして重石を乗せたりするようですが、こちらでは重石や紫蘇は使わないみたいです。
途中で時間がなくなり中途半端なものもありましたが、とりあえず容器に入れて持ち帰りました。
家に着いて2〜3日したら、容器から取り出し2〜3日(環境によります)ほど乾燥させます。
梅が十分乾燥したら、再度容器に移し砂糖を入れます。
梅干し作りを教えてくださった方は、「日本の人は酸っぱいのが好きでしょうから砂糖の量は好みで」
と言っていましたが、酸っぱい梅干しが苦手な台湾人の相方は、2箱とも目分量で砂糖をかなり入れていました。
容器の中に梅と砂糖を混ぜたら、ここから約半年ほど待っていただけるとのことです。
出来上がった食材をいただきます
先ほどの砂と蓋を外し、食材を取り出します。
食事のできる場所へ移動して参加者全員でいただきました。
今回控窯で作ったものは、地瓜(さつまいも)にトウモロコシ、卵とメインの鶏でしたが、ジャガイモなどを入れても美味しそうですね。
鶏料理も台湾でかなり食べてきましたが、控窯で作ったこちらの鶏肉は、タイプは違いますが地鶏で有名な関子嶺温泉近くの鶏肉のお店と同じくらい美味しかったです。
気になったので何を入れているのか聞いたところ、ニンニクとお酒に少量の塩だけだと言っていたので、それだけでこんなにも美味しくなるのかと驚きました。
山の中で放し飼いにしている地鶏を使っているので、鶏肉自体が美味しいのかもしれませんが、身が引き締まって歯ごたえがよく、臭みは全くなくて噛むほど甘みが口に広がります。
バーベキューも楽しいですけど、伝統的な調理方法でいただく食材は、台湾の方にとっては特別なものがあるのかもしれませんね。
小さなお子さんたちも一生懸命お手伝いをして、美味しそうに食べていました。
ホタル鑑賞
控窯と梅干し作りだけでもじゅうぶん満喫できましたが、今回のイベントのメインとも言えるホタル鑑賞も参加してきました。
ホタルがみれるポイントの近くは、交通規制が敷かれているとの情報だったので、シャトルバス乗り場の駐車場に車をとめ、バスで移動することに。
▲シャトルバスの停留所
バスを降りたらものすごい人の数で、最初は夜市か何かあるのかなと勘違いしました。
実際奥の方に行くと夜店はあるにはありましたが、どうやらみなさんのお目当はホタルのようです。
警察が出動して交通整理に追われていて、台南市も予想以上に来場者が多いと感じていたと思います。
▲歩いている途中に一ヶ所だけあった街灯
真っ暗な山道を大人数で歩くので、明かりがないと危険ですが、ホタル鑑賞に光は禁物なので、たまに来る赤いセロハンを巻いたライトを使っている人の明かりを頼りに歩きました。
時間が経つとある程度目は暗闇に慣れますが、とにかく細い山道を歩く人数が多すぎるので、人数制限をかけるなり対策が必要かなと思います。
大人数で押しかけるのは、ホタルにとって良くないことかもしれませんが、あれだけの人数が歩いているにもかかわらず、ライトを使う人はごく一部なので、たくさんのホタルを見ることができました。
矢印を指しているところにうっすらと見える光がホタルです。
肉眼ではかなり見えていたのですが、ホタルが光るタイミングと、わたしがシャッターを切るタイミングが合わなくて、なかなかいい写真が撮れませんでした。
前回も確か台南だったと思いますが、他の場所でホタル鑑賞ツアーに参加した時は、ほとんど見ることができなかったので、台湾でたくさんのホタルを見ることができて嬉しかったです。
まとめ
控窯体験から始まり、梅干し作りにホタル鑑賞までできる、1日がかりの臺南楠西梅嶺賞螢季。
友人にすすめられて参加してみたのですが、大人のわたしでもすごく楽しめました。
本格的な夏の前だったのも、過ごしやすい気候で良かったのかなと思います。
台湾でホタルが多いのが、毎年4月から5月にかけてと言われているので、この時期に台湾に来られる方は、日本より一足先にホタル鑑賞ができますよ。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
謝謝讀到最後!!