リーホー!
台湾高雄在住日本人のイッセイです。
我是住在台灣高雄的日本人一誠。
今回は高雄の鳳山区(文衝路)にある、日本料理のお店をご紹介します。
己越(みこし)
高雄市鳳山区に多くの飲食店が立ち並ぶ文衝路があるのですが、その文衝路沿いに2017年の10月にオープンした「新和食 己越(みこし)」に行ってきました。
文衝路(通りの名前)には、わたしの大好きなうなぎ屋の三鰻が歩いて5分ほどの場所にあり、三鰻の前にはベテラン日本人大将のいるあさはら(淺原)があったり、同じ通り沿いに日本料理の酒田や藝饌蘭庭、ブログで紹介したことはありませんが、いつも持ち帰りで利用している順億鮪魚專賣店があったりと、わたしの知る限り、日本料理のお店だけでもこれだけある激戦区です。
店内の様子
お店に入ると日本語で「いらっしゃいませ!!」と、完璧な日本語でわたしたちを気持ちよく迎えてくれました。
それもそのはず、こちらのオーナーは東京出身で、都内の鮨屋で十数年修行されていたそうです。
1階はカウンター席のみで、わたしは覗いていませんが2階にも客席があり、わたしたちが入店した後も、お客さんが続々と2階に上がって行っていました。
お店はとても繁盛していて、厨房は現在日本人オーナーと補助の方の2人で切り盛りされていますが、2人では限界があるので、もう1人厨房に人を増やすそうです。
ホールは台湾人の奥様が仕切っていて、頼んだ料理の素材の紹介や食べ方を説明してくれ、お茶がなくなると何度も注ぎに来てくれたり、とても丁寧に対応していただきました。
ちなみに上の写真に写っているのは、オーナーではなく調理補助の方です。
メニュー
基本的に食材は日本から取り寄せていて、主に築地と北海道から仕入れているそうです。
仕入先を増やすため、北陸にも交渉しに行ったりしているとおっしゃっていました。
高雄の市場でも十分新鮮で美味しい魚介類が手に入ると思いますが、ご主人のこだわりを感じます。
メニューは、「梅」と「葵」のコースや、前菜サラダや刺身、煮物に焼き物、巻物や握り寿司など純和風の食事がいただけます。
単品の物も食べたかったので、とりあえず梅(880元)のコースと、連子鯛(レンコダイ)の塩焼き(390元)、豆腐料理を2つ(340元)、スープ(80元)に適当に握り(320元)を頼みました。
梅コース
梅コースは、前菜、刺身、揚げ物、煮物(今回はイベリコ豚ステーキ)、食事(今回は握り3貫※3個)、食後のデザートになります。
前菜のジャガイモの冷製スープをいただいた後、刺身の三点盛りが運ばれてきました。
今回は、松鯛(マツダイ)、墨烏賊(スミイカ)、太刀魚の炙り(タチウオ)です。
どの刺身も日本から仕入れているせいか、とても繊細で美味しかったです。
ただ日本から台湾へ鮮度を落とさずに輸送する方法を考えると、コストも相当かかるんじゃないかと思います。
マツダイは透明感があり、血合いと白身の濃淡も綺麗でクセがなく、とても美味しいお魚でした。
相方は特に、スミイカのコリコリした食感と天然の甘さに感動していました。
メヒカリの唐揚げ
メヒカリの唐揚げは、日本では九州の宮崎県でよく食されているようですね。
こちらの唐揚げはカレー粉につけていただきました。
素材が良いので、何もつけなくても美味しいです。
メヒカリは淡白ですが、程よく脂が乗っていて、クセになる味です。
メヒカリは産地によって旬に違いがあるようですが、ご主人の話ではこちらで食べられるメヒカリは、今(7月下旬)が旬だということです。
イベリコ豚の肩ロースステーキ
赤身と脂身が見事に調和したイベリコ豚の肩ロースステーキ。
口に入れた瞬間、肉汁が口の中に広がり、同時に濃厚な旨味も堪能できます。
食感も豚肉特有のパサパサ感は一切なく、とてもジューシーでした。
塩やわさびをつけていただきますが、何もつけなくても十分美味しかったです。
カットされた肉の中には、脂身が多いものもありましたが、普段は脂身を残すわたしも全て美味しくいただくことができました。
握り寿司
こちらはコースのマグロの握りです。
おそらく台湾の人の中には、小さすぎると感じる方もいる思いますが、味は日本で食べるお寿司そのものです。
赤身ですが思ったよりも濃厚で、旨味が口中に広がります。
白身といえば、タイやヒラメが思い浮かびますが、淡白でクセがなく、上品な旨味となめらかな舌触りが楽しめました。
ヒラメは北海道が有名なので、北海道から直接仕入れているのかもしれませんね。
コースの寿司ネタで最後に出てきた脳天(つの)は1匹のマグロから少ししか取れない希少部位です。
脂が乗って濃厚な味わいが楽しめました。
1人なら梅コースにちょっとお酒を頼めば十分かもしれませんね。
梅コースはこのほか食後のデザートで終わりですが、ほかにもいくつか注文したので、そちらもご紹介します。
連子鯛(レンコダイ)の塩焼き
こちらは相方が、どうしても食べたいということで注文しました。
焼く前は真鯛そっくりの綺麗な姿形をしていて、身も柔らかくとても美味しかったです。
ご主人の絶妙な塩加減と焼き加減で、皮まで美味しく頂けます。
魚好きの相方が「好吃〜」と言いながら、美味しそうに食べる姿を見て、わたしも嬉しくなりました。
ウニがたっぷり乗った胡麻豆腐
こちらの胡麻豆腐はメニューにのってなく、隣のお客さんが食べていたので相方が「隣の方が食べているものをください」と注文しました。
少し焼き目のついたゴマ豆腐の上に、たっぷりウニとわさびが乗っかっていて、半熟タマゴのつけダレでいただきます。
独特のもっちりした食感と香り、それに甘みがあってわたしは好きな味でした。
さらに己越オリジナルの半熟タマゴのつけだれをつけると、全く別の味わいが楽しめるんです!
豆腐の上に乗せられているウニも本当に美味しかったです。
メニューには載っていなかったので、わたしは値段がわからなかったのですが、相方は250元だったと言っていました。
握り寿司
漬けホタテの握りは肉厚で舌触りがよく、濃厚でコクのある甘みがすると絶賛していました。
こちらもお好みで頼んだシマアジ(70元)とマツダイ(55元)です。
わたしはマツダイをいただきましたが、クセのない上品な甘みのネタとシャリが見事に調和していました。
▲漬けマグロ(50元)とスミイカ(55元)。
スミイカは、最初に出た刺身盛りで相方が気に入ったらしく、握りもお願いしていました。
漬けマグロも相方が食べましたが、感想は「とにかく美味しい!」でした(笑)
淡白な白身に漬けダレが良く合っていて、最初に出されたヒラメとはまた違った味が楽しめました。
食後のデザートも美味しい!
もちろんメインは日本料理ですが、このババロアがまた美味しいんです!
最近は甘いものを少しずつセーブしていたのですが、このデザートはものの10秒で平らげました(笑)
まとめ
わたし的には、己越の料理や刺身はどれを食べても美味しかったです。
トータルで2000元(現在のレートで7200〜7300円)くらいかかりましたが、このくらいするお店は高雄では普通なので、このクオリティーで、日本から輸入するコストを考えたらむしろ安いと言えるんじゃないでしょうか。
新鮮な魚介類を、日本から台湾に輸送するのはかなり大変だと思いますが、己越では日本のお寿司屋さんと同等の新鮮で美味しい刺身や寿司が食べられます。
台湾グルメもわたしは大好きですが、たまにこういったお店に行くのもいいですね。
食べる側としては、いろいろな飲食店があって嬉しい限りですが、こういう本物の寿司が食べられて、店員さんのサービスも行き届いている貴重なお店は、ずっと通い続けたいなと思います。
新和食 己越 | |
住所 | 高雄市鳳山區文衡路433號 |
電話 | 07 767 7366 |
営業時間 | 11:00〜14:00、17:00〜21:00 |
支払い方法 | 現金 |
アクセス | 高雄駅から紅30バスに乗り、「澄清路バス停」下車。そこから徒歩でおよそ7〜8分。⇒Googleマップ |
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今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
謝謝讀到最後!!